麒麟がくる第十一回「将軍の涙」あらすじ・ネタバレをお届けします。

第十回の「ひとりぼっちの若君」では、十兵衛が織田方の動向を調べるために那古野城にやってきます。

そこで、信長と会うことになりました。

そして、那古野城にやってきた竹千代は、信長に今川を見るために懐に入ってみたいと言いました。

麒麟がくる「将軍の涙」あらすじ・ネタバレ序盤

信秀方に人質になっていた三河の竹千代が、駿河の今川義元へ送られることになっていた。

尾張の笠寺にて、今川に人質になっていた織田信広と竹千代が交換された。

尾張・末盛城で織田信秀は無事に信広が引き取られた知らせを聞いた。

城をとられた城主が無傷で帰ってきたことに苦言を吐いた。

不甲斐ない信広に何を考えているかわからない信長、まだ若い信勝に不安を感じていた。

そして、信秀は左肩の古傷のせいで、弓矢も引けないほど弱っているようだった。

今川に攻め込まれることに、警戒するよう平手に命じるのだった。

駿河・今川義元の館ついた竹千代

駿河の今川義元の館に着き、今川義元に挨拶にきていた。

食事の用意がされていた。

竹千代は、いつになったら三河に帰れるのかをたずねた。

義元の横にいる雪斎が、三河内で争いが起きていて織田方と今川方に分かれいる。

織田方勢を完膚なきまでたたけば、いずれ帰ることができると。

その話を聞いた義元は、雪斎に年が明けたら戦支度をするように命じた。

今川義元は尾張・知多半島に攻め込む

天文十九年 夏 1550年

竹千代が駿河に来た翌年、今川義元は尾張の知多半島に攻め込んだ。

次々と今川は、制圧していった。織田信秀の非力ぶりが明らかとなった。

美濃の稲葉山城では、斎藤利政(道三)の嫡男・斎藤高政が、この状況をみてどう考えているのか、利政に訴えにきていた。

もともと、信長と帰蝶との婚姻を反対していた高政は、怒りをあらわにしていた。

利政は、「まあ、様子を見るほかあるまい」

高政と一緒に来ている稲葉良通は、盟約を結んだ織田からたもまれたときは、ともに戦うおつもりがあるのかと。

利政は、戦は一人ではできない、むしろ皆に

「今川と戦う覚悟があるのか?」

と聞いてきた。

稲葉良通は、織田のために戦う兵はいないと。

利政は、そっぽを向く国衆に、今日の評定はこれまでじゃと言って席を立ち去って行った。

織田の家老・平手正秀から援軍をよこせと言われていたが、兵のかわりに米を送ると使いを出すと、使いを出せと光安に言った。

光安は「使い?」

と戸惑うが、利政は信長を知っている十兵衛を使いにしろと命じた。

利政は、平手がその返答で不満なら、盟約は破棄して今川に乗り換えるまでじゃとつぶやいた。

麒麟がくる十一回あらすじ・ネタバレ中盤

明智十兵衛光秀は使いとして、尾張にやってきた。

平手が、信長のところに知らせに来るが、信長は家臣と相撲を楽しんでいて後にすると。

平手は知多で戦をしているのに、相撲などしおってと言いながら戻っていった。

平手と十兵衛は、信長の来るのを待ちながら話をしていた。

かたわらに帰蝶もいる。

平手は、尾張が傾き勝てているのに、信長は鉄砲にしか興味がないと、ぼやく。

平手は美濃が、尾張をどう支えてくれるのか聞いてきた。

十兵衛は「主は、織田信秀に援軍を送らぬとお決めになりました」

と伝える平手はそのことを聞き、落胆と怒りのような形相で部屋を出て行った。

帰蝶は父上が裏切れば、自分ははりつけになると、十兵衛に思いをこぼした。

十兵衛は、何か打つ手はないかと考えていた。

織田と今川との戦のゆくえ

そこに、信長がやってきた。

美濃が兵をよこさないことを聞いた信長だったが、美濃のことは分かったと納得しているようだった。

織田方の状況は、刈谷城が今川軍を食い止めていた。

刈谷城の城主は、あと三カ月は守ると言っていた。

その間に兵を集めて、総出で当たっても今の織田では難しいと考えたいた。

信長はこの状況を、何とかするには和議をするのがいいと考えていた。

刈谷城を渡すかわりに、戦をここまでにしてくれと今川に戦をやめてもらうしかない。

十兵衛は「それが、できましょうか?」

信長はやるしかないと、強い方の顔を立ててやればいいと。

帰蝶が「誰が中たちを?」

十兵衛は、過去に美濃の守護家の内紛によって、土岐頼芸と甥の頼純が争って大戦になった時のことを思い出し話した。

そして、そのときは京の将軍家のおとりなし(はからい)で収まったのだった。

だが、信長は守護でもない織田のために、将軍家が動いてくれるのか疑問だと。

帰蝶はあることを思いつく、京へいった十兵衛が将軍のそばに仕える者とよしみを結んだことだった。

十兵衛は「は?」と、ピンときてない様子だ。

帰蝶はそれを頼ってみてはと提案する。

信長も「なるほど!」と納得する。

十兵衛は、納得してようだが帰蝶も信長も、期待のまなざしで、

「ここは思案のしどころぞ!」
「帰蝶のためにも、よくよく思案をいたせ!」

と言ってきたのだった。

美濃に戻り利政に報告するが

美濃に戻った十兵衛は、利政に将軍にとりなしを頼むことを伝えていた。

以前、土岐家の内紛は頼芸が将軍家と親しい近江の守護・六角家に頼んで仲立ちしてもらい、その取り次ぎ料に金3枚払ったのだった。

しかも、将軍家にはそれ以上払っていた。

そのため利政はとりなしに、金がかかることを気にして渋っていた。

十兵衛は、もし織田が敗れたら帰蝶の命にかかわると言ううが、利政はいざとなれば帰朝を逃げ出せるように、手を打つと。

そこで、十兵衛は頼芸に頼んで将軍様に、おとりなしの議を願いでてはと提案する。

だが、

「やりたければ勝手にやれ!」

「わしは、金は一文たりも出さぬから、そう思え!」

と利政に怒鳴られてしまう。

「ケチ!」

十兵衛は小さな声で、吐き捨てた。

高政に相談するが

十兵衛は、頼芸に取り次いでもらえるように、高政のところに相談に来ていた。

だが、父・利政が行った尾張との盟約の尻拭いなどごめんだった。

十兵衛はどうしても、頼芸に会わせてほしいと願う。

会わせてもらえるなら、今後どんなことでも聞くと。

高政はその言葉で、頼芸に会わせることにした。


高政と十兵衛は、頼芸のところに来ていた。

十兵衛は、尾張の戦の一件を頼芸から将軍様に、和議のおとりなしをお頼みいただけるかとたずねる。

十兵衛は、使者とともに同行してもいいと願いでるが。

頼芸の表情はさえない。

頼芸も金がかかることを、気にしていた。

その金は、利政に出させればいいのかと、しかし、高政は父はケチだから出さないと。

頼芸は、織田と愚かな盟約を結んだ利政の責任、なぜその金を出さないといけない、筋の通らない話だと。

十兵衛は今、兵が出せないからだと、説得しようとするが。

利政が頼芸を美濃から追い払い、守護につこうとしていると言い出した。

高政と十兵衛は、そのような話は存じないと。

高政は、利政のことが本当なら、覚悟があると。

「殺せるか?」と頼芸に聞かれうなずいた。

頼芸はそのことを聞いて、文を書くといって紙と筆を用意させた。

高政は十兵衛に「金はいくらいる?」と

「10枚!」
要ると言われた頼芸は、目を丸くして、

「10枚!?」とうろたえたが、十兵衛は「なにとぞ」と申し出た。

麒麟がくる十一回「将軍の涙」あらすじ・ネタバレ終盤

そのころ、京では権勢を誇っていた細川晴元に、不満を抱いていた家臣・三好長慶によって内紛が起こっていた。

三好長慶の下克上によって、将軍・足利義輝をも巻き込んだ。

義輝は近江の国に落ち延びるしかなかった。

京と近江周辺は、長慶らによる取り締まりが厳しく行われて、怪しい者は捕らえられていた。

十兵衛は、そんななか堅田を目指していた。

雨の降る夜、宿屋を探していたが、いっぱいで困っていた。

薬売りに堅田まで行くと話すと、今は三好長慶がとぐろを巻いていて、行ってもろくなことにならないと聞く。

どうしたものかと、座り込むと十兵衛に話しかける者が、それは将軍家奉公衆の細川藤孝だった。

細川藤孝は十兵衛を部屋に招いてくれた。

今川と織田の和議のため、将軍様に会いに来たことを話す。

公方様は朽木へ落ち延びて、藤孝は抜け道を使って京を往復していた。

京へ将軍家が戻れるように、三好長慶と話し合うために往復しているのだった。

藤孝は、公方様を己の権威を認めさせる道具としてしか、考えてない武士が多いことを嘆いていた。

武士が寄って立つべき柱を、自らおとしめ、内輪もめが絶えない現状をどうにかしたかった。

朽木への抜け道を抜けて

そして、藤孝は十兵衛を朽木に案内してくれることになった。

熊笹の生い茂る中、藤孝の後について十兵衛はすすんだ。

京から朽木についた十兵衛は、足利義輝に持ってきた文を読んでもらっていた。

文を読んだ義輝は、過去に2度十兵衛と会った時のことを話してきた。

そして、2度目のとき十兵衛が語った言葉に、将軍・義輝は励まされたと。

いまだに世が平らにならないのは、自分の力が足りないから、だからこの地でこのありさまだと。

義輝は幼いころに父上によく聞かせてもらった話をしてくれた。

義輝の父・義晴は病弱だった。

そのため、幼い義輝に強い子になれ、声は大きく、よい耳を持ちよく学べ、そうすれば立派な征夷大将軍せいいたいしょうぐんとなることができ、世を平らにできよう。

さすれば、麒麟がくる。

「この世に麒麟が舞い降りると…」

その話は十兵衛の父から聞いた、平らな世に麒麟が舞い降りるという、話と同じものだった。

義輝は、まだ麒麟を連れてくることができない状況を無念に感じていた。

麒麟がくる道は遠い

そして、将軍・義輝は十兵衛の文を承知してくれた。

今川と織田の和睦の議を行うために、両者に使いを出して和議を命じてもらえることになった。

十兵衛は、雪の積もる道を歩き美濃へと帰る。

将軍様の涙を見て、十兵衛も目にも涙があふれていた。



⇒第十二回「十兵衛の花嫁」へつづく