2020年3月22日放送、麒麟がくる第十回「ひとりぼっちの若君」をお届けします。

前回第九回の「信長の失敗」では、ついに菊丸の正体がわかりました。

そして、信長の恐ろしい一面も見られ、今後どう描かれていくのか期待したいところです。

あらすじダイジェスト

麒麟がくるのあらすじを、簡単に知りたい。
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麒麟がくる「ひとりぼっちの若君」あらすじ・ネタバレ序盤

天文十八年 夏 1549年

京の駒は、考えごとをしていて治寮をうまくできないでいた。

東庵に「私駄目みたいです」と言い残し、京の町を歩いていた。

太鼓や笛の音が聞こえ、何かを思い出したように駒は音のきこえる方に歩いていった。

「じゅんやく踊りをひと踊り~」

芸人一座が、おどりや楽器などを使って芸を披露していた。

たくさんの人で人だかりができたいる。

そこに、駒もやってきて芸を見ていた。

そのころ、東庵先生は駒が心配になり探していた。

駒は、芸人一座が歌を歌いながら綱を組んでいるのをみると、綱を渡りそこで宙返りをしてみせた。

周りから歓声が起こる。

その様子をみた東庵先生もおどろいでていた。

駒の周りに芸人一座が集まってきて、綱の上での芸を褒めてくれた。

芸人一座の座長・伊呂波大夫は駒が東庵に引き取られる前預けられていたのだ。

そして、5年ぶりに京へと戻ってきたのだった。

伊呂波大夫は、見違えるほど成長した駒をみて再会を喜ぶ。

顔の広い旅芸人 伊呂波太夫

伊呂波大夫の芸人一座は、東は常陸の国から西は薩摩までと、歌って踊ってきた。

尾張にも踊りにいき、織田信秀が東庵から十貫巻き上げたことも知っていた。

駒は美濃に行っていた話をすると、伊呂波太夫は明智十兵衛のことを話題にした。

太夫は三好長慶の側近・松永様から十兵衛のことを聞いて知っていた。

東庵は、太夫は恐ろしく顔が広いからめったなことは、しゃべれぬぞと駒に話した。

駒は、十兵衛の名前を聞いて東庵と太夫の話は、上の空になっているようだった。

駒を火事から助け出してくれた方

その後、駒は太夫に誘われて、団子屋にきていた。

太夫は駒が幼いころ、一座に芸を仕込まれて何度綱渡りをしくじっても、我慢強くてめったに泣かなかった昔ばなしをしてくれた。

駒も先代の母や太夫に、かわいがってもらったことをよく覚えていた。

太夫は最近、駒が元気ないことを、東庵先生が心配していると。

美濃で何かあったのかと。

「好きな方が…遠くへ…」

「ずっと遠くへ…」

駒は十兵衛のことを思い出していた。

こういうとき、どうすればいいのか分からないでいた。

太夫は、

「世の中はね、つらいことがあると必ず、いいこともあるものですよ」

「美濃では、つらいことだけだったの?」

と駒に聞いた。

駒は一ついことを思い出した。

それは、子どものころ戦で家が焼け、家事の中から助けてくれたお侍さんが美濃の人だとわかったことだった。

太夫もそのことを覚えていた。

そして、先代の母がそのお侍の御門が「桔梗」だったと言っていたともわかる。

そのことを聞いて、駒は驚き診療所にかけて戻った。

十兵衛の母・牧からもらった扇子を手にした。

御門の桔梗の花が描かれている。

駒を火事の中から助けてくれたお侍は、明智家の者だとわかったのだった。

麒麟がくる第十回あらすじ・ネタバレ中盤

天文十八年 十一月 1549年

尾張の国境にある安城城に今川軍が攻めてきて、戦が起こった。

城は落とされ、城を守っていた織田信広のぶひろは捕らえられた。

信広は信長の腹違いの兄である。


美濃の稲葉山城では、十兵衛と叔父の安光が利政に呼びつけられていた。

昨日、美濃に織田信秀の使者がやってきた。

使者の話によると、今川義元に捕らえられた信広を人質にし、織田方の人質、松平竹千代と交換したいと伝えてきたという。

利政はこのことは巡り巡って、美濃にも大きな影響を及ぼすと思っていた。

三河の松平家を継ぐ竹千代を、今川に渡せば三河の全土は、今川に支配されたも同然になる。

そうなると、三河の隣国、尾張は虎のそばで暮らす猫のようなものになる。

その猫を守るため、虎と戦うことになってしまう。

もしも、信秀が信広を助けるために、竹千代を今川に渡すようなことになるなら、美濃として盟約を考え直さないといけないと、考えていた。

十兵衛は、信秀殿が我が子を見殺しにするのでしょうか?と意見すると、利政は見殺しにできるなら、信秀はまだ見どころがあると。

そこで、利政は十兵衛に尾張に行き、成り行きを見てまいれと言い出した。

帰蝶に会う口実は、どうにでもなると、そこで探ってこいとのことだった。

十兵衛は思わず、

「は?」

と口にするが、利政は

「すぐに行け!」

「ぐずぐずするな!」

と怒鳴った。

天守を後にした十兵衛は、

「鬼め!」

「命がいくらあっても足らんわ!」

と叫んだ。

尾張 末盛城では

尾張の末盛城に信長の姿があった。

父・信秀と人質の取り交わしについて、話し合っていた。

信長は、三河の主となる竹千代を、今川に渡すのは尾張の命運に関わり反対だった。

信秀は腹違いとはいえ信長の兄・信広を見殺しにできない考えだった。

信長は戦下手の兄の自業自得、捕らえられる前に腹を切ればよかったものと。

父・信広が国境を守ってくれていたと。

信長は竹千代を城にとどめ、何人にも渡さないかまえだった。


信長はそう言い残し去っていった。

信秀は人の上に立つ器量が足りないと、ぼやく。

母・土田御前は家を継がせるのは、弟の信勝の方が良いと。

信秀は、父・信定のぶさだに教えられたことを語る。

「物事には、天の与えた順序というものがある」

「それを変えれば、必ず無理が生じよからぬことが起きるとな」

「そなたから生まれた最初の子は信長じゃ」

「家をつぐのは信長」

「僅かな器量のよしあしで、その順序は変えられぬ」

「フッ わしもよういわれたものじゃ」

「器量が良いのは、弟の信光のぶみつじゃと」

熱田の市では

多くの人で賑わう、熱田の市で菊丸は転寝をしていた。

そこに十兵衛がやってきた。

菊丸は、飛び起きて、

「十兵衛様!」

と驚く。

十兵衛は那古野城に味噌を届けたいから、城まで運んでほしいと頼んできた。

十兵衛と味噌を運ぶ菊丸が、竹千代が那古野城に移されたという噂を聞いたという。

駿河の今川義元のもとへ送られるためだという。

菊丸は三河の者として、今川に押さえつけられじっと我慢しているしかない状況でも、竹千代様だけでも無事であってほしいと願っていると。

十兵衛は「竹千代が今川に渡されるより、織田方に残る方がいいのか?」とたずねる。

菊丸は、

「正直に申しますと」

「どちらでもよいのです」

と答えた。

行く末、三河に戻りどこからも指図されない、立派な国をつくってくれればいいと望んでいた。


十兵衛は尾張の那古野城に着いた

十兵衛は、帰蝶に挨拶をしていた。

帰蝶は、味噌を持参してくれたことに礼を言う。

膳所に運ぶために、人を呼ぼうとすると、菊丸が場所を教えて頂ければ、お運びすると申し出た。

膳所へ侍女が菊丸を案内した。

帰蝶は、十兵衛に面を上げよと、父上がみそを持たせるわけがないと察していた。

なにか調べてこいと命じられてきたのじぁなと。

「いや」

「まことに、あのみそは美味でございまして…」

と十兵衛はしらじらしく答えた。

帰朝はそこにいても話ができないから、お上がりなされと招き入れようとしたが。

そこに、若殿・信長が戻った知らせがきた。

信長は

「今日はうまくいったぞ」

とい帰ってきた。

走るイノシシを鉄砲でしとめて上機嫌だ。

信長は十兵衛に気がつく。

「誰じゃ?」

帰蝶が美濃からの父上の使いだと。

「名は?」

「はっ」

「明智十兵衛と申します」

「明智?」

帰蝶が鉄砲を教えて頂いた折に、美濃の鉄砲の詳しい者がいると申したその十兵衛だと。

信長は、

「おお そなたが十兵衛か」

「恐れ入りまする」

と十兵衛は答えた。

信長は鉄砲を手に持つと、

「この鉄砲どこで作られたものか当ててみよ」

と十兵衛に言ってきた。

そういわれ十兵衛は、鉄砲を手にして構え詳しく見た。

「渡来物ではありませぬ」

「これは、恐らく」

「近江国友村の助太夫や」

「徳左衛門のてになるものと思われます」

と答えた。

「ほう…」

「フッ…ハッハッハッ!当たりだ」

と感心した。


信長が釣りに行く理由

信長は着替えて、戻ってくると

「その方、どこぞで会うたことがあるな」

と十兵衛に聞いてきた。

「熱田の海辺ではなかったかと」

と信長は思い出す。

「よく覚えておいでで…」と十兵衛は戸惑う。

信長はひと言でも話した相手は忘れないと。

そして、あそこで何をしていたのか聞かれ、

「あるお方に命じられ、信長様のお姿を拝見するため」

「船のお帰りをお待ちしておりました」

と正直に答えた。

「あるお方とは誰じゃ」と信長が聞くと、帰蝶が

「私でございます」と。

信長は十兵衛が帰蝶にどう申したのかと。

「よう分からぬお方じゃと」と帰蝶は答えた。

信長は、それを聞いて

「よくぞ申した」と笑った。

信長も己がいかなるものか、まだよう分からぬと。

十兵衛は信長が朝早くから、釣りが好きなのかとたずねる。

信長はそれほど釣りが好きではなかった。

母上のお気に入りではなかった信長が、一度だけ褒めてもらえたのが、大きな魚を釣っていったことだった。

それで、大きな魚を釣るために沖にでた。

しかし、最初だけで母上に喜ばれることはなかった。

さらには、遠ざけられて弟の信勝に目をかけていた。

それは、信勝に家を継がせたいと考えていると思っていた。

今は、漁師や町の者たちが喜んでくれるから、釣りをしているのだった。

そこに、竹千代がやってきたとの知らせが入った。

麒麟がくる「ひとりぼっちの若君」あらすじ・ネタバレ終盤

竹千代が信長へのお目通りをするために、信長のもとにやってきた。

十兵衛はこれで席を外そうとしたが、信長にいてかまわぬと言われ残ることに、竹千代は将棋の駒と足つきの将棋盤を持って入ってきた。

竹千代は、将棋のお手合わせを願いでるが、信長はもう童とは将棋はしないことに下という。

竹千代は前のように遊んでもらえないのを、疑問に感じていた。

そして、近習から父・松平広忠が信長に討たれたという話を聞いていた。

竹千代はそのことで気を遣っているのではないかと、もしそうなら無用だと。

母上を岡崎から追い払い、今川義元についた父を嫌っていた。

だから、討ち果たされても致し方ないと思っていたのだった。

信長は

「分かった」

「駒を並べよ」

と言い、竹千代は将棋の駒を慣らべ始めた。

さらに、外してくれと言われ、十兵衛と帰朝もその場を離れた。

将棋の駒を並べる竹千代を横目に、信長は部屋から出て行った十兵衛を追いかける。

十兵衛に、また明日来て鉄砲の話がしたいと。

そして、城下の宿は高いから銭を少し渡してやれと帰朝に言った。

信長は、

「明日だぞ」と十兵衛に念をおし、竹千代のところに戻っていった。

帰蝶は子どものようでよくわからないお方だと。

だけど、いずれこの国の主におなりになる。

いささか不安はあると、そのときは十兵衛に相談するかもしれないと。

そこに、ちょうど侍女が歩いてきた。

十兵衛は

「では、今日はこれにて」

と言って、歩き出し侍女に、菊丸のことをたずねる。

とっくに帰ったと言わる。

竹千代と信長が将棋をしていた

竹千代と信長は、二人きりで将棋をしていた。

その様子を天井裏からみている者がいた。

もう帰ったはずの菊丸だった。

信長は将棋を指しながら、兄・信広が今川の人質になっていて、竹千代と取りけるということを話した。

信長は今川に竹千代を渡したくない、しかし、それでいいのか迷ってもいた。

迷う理由は竹千代を渡さなければ、兄上が斬られてしまうからだ。

竹千代は、今川はいずれ討つべき敵だと思っていた。

しかし、敵の顔を見たことがない、懐に入ってみてみたいとも思っていた。

「敵を討つには、敵を知れと申します」

「信長様がお迷いなら、私はどちらでも構いませぬ」

と信長に話し、将棋を指した。



⇒第十一回「将軍様の涙」へつづく