
2020東京オリンピックの追加種目となった空手は、日本人になじみがありそうだけど、実のところ知らないことの方が多いのではないでしょうか。
1人で突きや蹴りをするのは、見たことあるけど
「どうやって採点されるの?」
「ほかに種目って何があるの?」
「ルールや採点方法は?」
「瓦わりはあるの?」
こんな疑問ありあすよね。
そこで、東京オリンピックで追加種目となった空手はどんな種目によって競い合うのか、ルールや採点方法はどうなっているのか、調べてみました。
東京オリンピックの空手を楽しむために、参考にしてみてください。
東京オリンピック空手の種目は?
東京オリンピックの空手には、2種類の種目が行われます。
2種類の種目は「形」と「組手」です。
もちろん瓦割りはないです。アレはパフォーマンスです。
そして、それぞれの種目は世界空手連盟のルールが採用されています。
世界空手連盟は伝統派空手の元締めです。
伝統派空手は、相手に攻撃をあてる寸前に止める寸止めが基本となっています。
伝統派空手とは逆に攻撃を相手に当てる空手が、フルコンタクト空手になります。
東京オリンピックでは、安全度を考慮して世界空手連盟のルールが採用されているので、寸止めで行われることになります。
それでは、それぞれの種目「形」「組手」はどんな種目なのでしょうか。
空手の種目「形」とは?
空手の形(かた)は、演武で突きや蹴りといった技の正確さやスピード、バランス、正確性などの美しさを採点し競います。
技の意味を正しく理解した流れがあることも評価されます。
見えない仮想の敵に対して行う演武ですが、トップ選手の攻撃や防御といった目にも止まらぬ速さは注目したいところです。
「形」の見どころは?
形は攻撃と防御で構成された一連の流れによって組み立てられます。
一度行った形は同じ試合で使うことができないので、予選から決勝まで4種類の形を身につけておく必要があります。
一回戦、二回戦と勝ち上がるにつれ難易度の高い形を演武することになりますが、選手によっては得手不得手があるので得意の形を早い段階で使うのか決勝まで温存するのかといった駆け引きになります。
例えるならお笑い番組のザ・イロモネアで鉄板のネタをどこで使うかの駆け引きのようなものです。
ちょっと違うかな・・・
判定の基準は?
形の判定は一致性、技術面、競技面から判定されます。
さらにそれぞれの項目に立ち方、わざ、力強さ、バランス、リズム、など詳細に分かれていますが、正直なところ素人には理解するのは難しいと思われます。
トップ選手の形なら、技のスピードや力強さは見ていて感じることができるのではないでしょうか。
個人的に見どころと思うところは、試合前に何の形をやるのか言って演武を始めるのですが、そのときの気合の入った言い方が迫力あっていいです。
空手の種目「組手」とは?
組手(くみて)は一対一で突きや蹴りを駆使してポイントを取り合って競います。
8m四方の競技場で行われ、攻撃が決まれば「有効」「技あり」「一本」とそれぞれのポイントがつきます。
2020東京五輪では男子67㎏級、75㎏級、75㎏級超、女子は55㎏級、61㎏級、61㎏級超と分かれています。
出場できるのは、各国の1階級に1人となっていて、開催国の日本は各階級1人の出場が保証されています。
空手 組手の見どころは?
東京オリンピックの空手は、実際に打ち合うフルコンタクトではなく寸止めです。しかし寸止めとはいえ間合いを取りながらの激しい駆け引きの中での攻撃は当たってしまうこともあります。
KOするのではなく技がきれいに決まったときに、ポイントが与えられます。
当たってしまうこともありますが、打ちぬいたり当てすぎると反則となります。
空手の組手の技は「突き」「蹴り」「打ち」とあります。この中で突きと打ちは腕の軌道によって区別されます。
腕の起動が体の正面にまっすぐ出るのが「突き」腕の起動が上下左右から出るのが「打ち」となります。
実際の試合でみて区別がつくのか自信がないですが、まっすぐ前に出す正拳は正拳突きとなり、手刀のように体の横から繰り出される技は、手刀打ちです。
組手では。その技を攻撃できるところが限られます。
主に攻撃できるところは、以下の7か所となっています。
- 頭
- 顔
- 首
- 腹部
- 胸
- 背中
- わき腹
主に上半身への攻撃がOKとなっていて、脚への蹴りや突きはできないです。
詳しくわからなくても一対一の組手の戦いは、目の離せない観戦となります。
東京オリンピック空手注目の日本人選手は?
2020東京五輪の空手競技の注目選手をチェックしていきましょう。
まずは男子からです。
「組手」男子
篠原 浩人(しのはら ひろと)
生年月日 | 1989年6月2日 |
身長 | 175㎝ |
体重 | 67㎏ |
出身地 | 大阪府 |
組手の67㎏級の選手です。
5歳から空手を始めて高校生のときには全国で上位となります。近畿大学に入学後2008年には全日本学生で優勝、2012年に国体優勝、2015年には全日本選手権で優勝しました。
2020年東京オリンピックの追加種目プレゼンテーションとして2015年に空手道の代表として組手演武を披露するなど活躍しています。
特別大きな体ではないものの、高い技術と安定感があり、世界選手権の団体組手でも2014年銅メダル、2016年銀メダルを獲得していて、東京五輪でもメダルが期待されます。
西村 拳(にしむら けん)
生年月日 | 1995年12月31日 |
身長 | 180㎝ |
体重 | 75㎏ |
出身地 | 福岡県 |
75㎏級
空手の元世界王者西村 誠司が父親、3歳から空手を始めて高校時代には全国総体の団体組手、個人組手で優勝している。
大学進学後の2015年の全日本学生にて優勝、2016年世界学生では銀メダルを獲得しました。
国内外で活躍する西村選手は、日本男子組手の次世代を担う選手として注目されています。
「形」男子
喜友名 諒(きゆな りょう)
生年月日 | 1990年7月12日 |
身長 | 170㎝ |
体重 | 70㎏ |
出身地 | 沖縄県 |
5歳から空手をはじめて、中学3年生から劉衛流龍鳳会会長の佐久本嗣男氏を師として教えを受けています。
劉衛流龍鳳会は沖縄を代表する空手流派の1つです。
2011年、2012年と全国日本学生大会で2連覇、2013年から2015年は国体で3連覇、その他にも2012年から2016年は全日本選手権にて5連覇と実績ある選手です。
2020東京オリンピックで、もっとも金メダルに近い選手といえます。
空手注目の日本選手女子は?
「組手」女子
宮原 美穂(みやはら みほ)
生年月日 | 1996年9月3日 |
身長 | 155㎝ |
体重 | 50㎏ |
出身地 | 福岡県 |
小学1年で空手を始める。中学2年生のときに全国空手選手権大会で優勝。
小柄な体格で大きい選手を打ち負かし、世界ジュニアでも銀メダルを獲得、天才中学生といわれました。
提供高校へ進学してからは、2013年高校選抜で優勝、インターハイでは2013年、2014年と2連覇しました。
大学では世界アンダー21で銅メダル2016年世界選手権では銀メダルを獲得しています。
2018年の空手世界選手権では女子50㎏級で初優勝、悲願だった世界一の座についています。
「形」女子
清水 希容(しみず きよう)
生年月日 | 1993年12月7日 |
身長 | 160㎝ |
体重 | 56㎏ |
出身地 | 大阪府 |
中学・高校2年までは全国3位でしたが高校3年生の2011年インターハイで初優勝。その年の世界ジュニアでも優勝、大学進学後2012年には世界学生でも優勝と才能が一気に開花した選手です。
2012年12月から国内外の試合で無敗(2017年5月現在)という強さで2020年東京オリンピックで金メダルが期待されています。
空手の実力はもちろん「美人過ぎる空手家」と言われるルックスもテレビなどメディアで取り上げられ話題の選手です。
まとめ
空手といえば映画「ベスト・キッド」ジャッキーチェンの出てたのではなくて「ワックスを塗って拭き取る」の初代のを思い出します。
あの時代のころから空手は世界で人気の武道、現在は競技人口は世界87か国で約6,000万人といわれているほど多いです。
発祥の地として日本人が活躍するのを期待したいですね。